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初めての貴船神社【完全ガイド】ご利益・水占い・三社詣の巡り方まで徹底解説!

10月 22, 2025

参道(イメージ)
※画像はイメージです

はじめに:「水の神様」を祀る貴船神社へ

京都といえば、たくさんの有名な神社やお寺が思い浮かびますよね。

でももしあなたが、「なんだか最近うまくいかないな…」「新しいエネルギーが欲しい!」と感じているなら、ぜひ訪れてほしい特別な場所があります。

それが、すべての命の源である「水」を司る神様をお祀りする、 貴船神社きふねじんじゃ です。

緑深い山の谷あいにひっそりと佇み、清らかな川のせせらぎが聞こえるこの場所は、古くから都の水源を守る聖地として、そして人々のあらゆる願いを叶えるパワースポットとして大切にされてきました。

この記事では、そんな貴船神社の魅力と、知ればもっと参拝が楽しくなる「貴船信仰」の世界へ、あなたをご案内します。

さあ、一緒に清らかな水の神様に会いに行きましょう!

なぜ「きふね」?神社の名前の秘密

突然ですが、ここで一つクイズです。

貴船神社の周りの地名は「貴船(きぶね)」と濁って読むのに、なぜ神社の名前は「貴船(きふね)」と濁らないのでしょうか?

清流の流れ
清流の流れ

➡️ ➡️ 上の写真にヒントがあります・・・

その答えは、

🅰️ 祀られている神様が「水の神様」だから。

「水は万物を洗い清めるものであり、決して濁ることがない」

という考えから、澄みきった水への敬意を込めて、あえて濁らずに「きふね」と読むのだそうです。なんだか素敵ですよね。

また、その名前は生命エネルギーの根源を意味する「氣生根(きぶね)」が由来だという説も。

名前ひとつをとっても、この場所がいかに「水」と「生命力」に満ちた特別な場所なのかが伝わってきます。

全国約2,000社、水神社の総本宮

実は、貴船神社はただの神社ではありません。

日本全国に約460社(登録されている神社の数)。

「貴船」や「貴布禰」といった名前がつく水の神様を祀る神社の数はなんと約2,000社!

そのすべての 総本宮そうほんぐう 、つまりリーダーであり、すべての始まりの場所なのです。

昔から農業や暮らしに水は欠かせないものでした。だからこそ、人々は各地で水の神様に祈りを捧げ、その印として貴船神社の神様をお迎えしたのです。

あなたが今から向かおうとしているのは、そんな全国の水神社のネットワークの中心地。

まさに、日本を代表する水のパワースポットなんですね。

貴船神社の始まりは、黄色い船の女神様

どんな神社にも、その場所が聖地となった「始まりの物語」があります。

貴船神社の創建にまつわる伝説は、まるでファンタジー映画のワンシーンのよう。主役は、なんと黄色い船に乗った一人の女神様なんです。

神社の歴史を知ると、境内の景色がいつもと違って見えてくるから不思議。

さあ、はるか昔の神話の世界へ少しだけ寄り道してみましょう。

黄船にのる玉依姫(イメージ)
黄船にのる玉依姫(※画像はイメージです)

女神様が創建したロマンチックな物語

今から約1600年も昔のこと。

日本の初代天皇である神武天皇のお母さん、 玉依姫命たまよりひめのみこと という女神様がいました。

ある日、玉依姫命は黄色い船に乗り、遠い大阪の海から川をさかのぼる旅に出ます。

「人々を救うため、清らかな水が湧き出る聖地へ・・・」

と祈りながら進み、長い旅の末にたどり着いたのが、この貴船の地でした。

鬱蒼とした森の中に、こんこんと清水が湧き出る場所を見つけた女神様は、「こここそが聖地だ!」と確信し、水の神様を祀る小さなお社を建てました。

これが、貴船神社の始まりだと伝えられています。

ちなみに、女神様が乗ってきた「色いふね)」が、そのまま神社の名前「貴船ふね)」の由来になったという説も。なんだかロマンチックですよね。

今でも奥宮には、玉依姫命が乗ってきた船が人目に触れぬよう石で覆われ、大切に守られているそうですよ。

実はここが発祥!「絵馬」の起源

今ではどこの神社でも見かける、願い事を書いて奉納する「絵馬」。

実は、この文化が生まれたのも貴船神社だと言われているんです!

その昔、貴船神社は朝廷からも深く信仰されていました。特に、天気を司る神様として絶大な信頼を寄せられていたのです。

  • 雨が降ってほしい時(日照り):「雨雲よ来たれ!」と願いを込め、雨雲を象徴する黒い馬を奉納。
  • 雨が止んでほしい時(長雨):「太陽よ顔を出せ!」と願いを込め、太陽を象徴する白い馬を奉納。

こうして本物の馬を神様に捧げていたのですが、毎回生きた馬を用意するのは大変ですよね。

そこで、木の板に馬の絵を描いて代わりにお供えするようになりました。

これが「に描かれた」=「絵馬」の始まり。

普段何気なく書いている絵馬のルーツがここにあると思うと、なんだか感慨深いものがありますね。

貴船神社を訪れた際は、ぜひ「絵馬発祥の地」の特別な絵馬に願いを託してみてはいかがでしょうか。

あなたの願いは?貴船神社の多彩なご利益

パワースポットと聞くと、気になるのはやっぱり「ご利益」ですよね。

水の神様をお祀りする貴船神社には、私たちの生活に深く関わる、たくさんの嬉しいご利益があるんです。

恋の悩み、仕事のこと、日々の暮らしのこと・・・。

あなたの心の中にある願い事を思い浮かべながら、読み進めてみてください。きっと、貴船の神様が力を貸してくれるはずです。

結の社(イメージ)
※画像はイメージです

運気隆昌:生命力を高める水の力

まず基本となるのが、 運気隆昌うんきりゅうしょう のご利益。

少し難しい言葉ですが、簡単に言うと「運気がどんどん上がって、物事がうまくいく!」という意味です。

なぜ貴船神社にこのご利益があるのか? それは、ご祭神がすべての命の源である「水」の神様だから。

私たちの体もほとんどが水でできているように、水は生命力そのもの。

貴船神社の清らかな気に触れることで、心身のよどみが洗い流され、まるで乾いた大地に水が染み込むように、新しいエネルギーと活力が湧いてくると言われています。

なんだか気分が晴れない時、新しいことを始めたい時に訪れれば、きっと背中を力強く押してもらえますよ。

縁結び:和泉式部も願った恋の聖地

貴船神社が特に有名なのが、なんといっても「縁結び」のご利益です。

全国から多くの人が良縁を求めてこの地を訪れますが、そのきっかけとなったのは、平安時代の有名な女流歌人・ 和泉式部いずみしきぶ の恋物語でした。

当時、夫の心が離れてしまったことに深く悩んでいた彼女は、貴船神社に参拝し、「どうかもう一度、夫の心を取り戻せますように」と切に祈りました。

すると、その願いは見事に成就し、二人は元の仲睦まじい関係に戻ることができた、と伝えられています。

このロマンチックな伝説から、貴船神社は「恋の願いを叶えるパワースポット」として知られるようになりました。

恋愛はもちろん、仕事や友人関係など、あらゆる素敵なご縁を結んでくれる神様として、今も多くの人々に愛されています。

心願成就:「丑の刻参り」の本当の意味

「丑の刻参り」と聞くと、わら人形に釘を打ち付けるような、ちょっと怖いイメージがありませんか?

でも、安心してください。貴船神社における「丑の刻参り」は、まったく意味が違うんです。

もともと貴船では、「丑の年、丑の月、丑の日、丑の刻」に神様がこの地に舞い降りたという伝説があります。

そのため、この神聖な時間に参拝すると、願い事が神様に届きやすくなると信じられてきました。

つまり、貴船神社にとって「丑の刻参り」とは、呪いではなく「本気の願いを叶える」ための特別な祈願なのです。

先ほど登場した和泉式部の復縁祈願も、この丑の刻に行われたと言われています。

「どうしても叶えたい、強い願いがある」

そんな時に、古くから人々が祈りを捧げてきたのが、貴船神社の心願成就のご利益なのです。

貴船名物!水に浮かべる神秘の「水占い」

貴船神社を訪れたら、絶対に体験してほしい名物があります。

それが、普通のおみくじとはひと味もふた味も違う、とっても神秘的な水占みずうら みくじ」です。

水の神様を祀る貴船神社ならではの、ユニークでドキドキするこの占い。

きっと、旅の忘れられない思い出になりますよ。

水占みくじ(イメージ)
水占みくじ(※画像はイメージです)

白紙が神様からのメッセージに変わる瞬間

社務所で水占みくじをいただくと、手渡されるのは・・・なんと!

何も書かれていない真っ白な紙

「え、これがおみくじ?」と、最初は誰もが戸惑うはずです。

でも、ここからが本番。

境内にある「 御神水ごしんすい 」と呼ばれる聖なる水が湧き出る場所に、その真っ白な紙をそっと浮かべてみてください。

すると、どうでしょう。ひたひたと水が染み込んでいくのと同時に、それまで何もなかったはずの紙の上に、じんわり、じんわりと文字が浮かび上がってくるのです・・・!!

まるで魔法のようですが、これは水の神様が、ご自身の力である「水」を通して、あなただけに特別なメッセージを届けてくれている証。

白紙が神様からの言葉に変わる瞬間は、思わず息をのむほど神秘的です。

水占いのやり方を簡単解説

「なんだか難しそう…」と思った方もご安心を。水占いのやり方はとっても簡単です。

  1. おみくじをいただく
    本宮の授与所(社務所)で、「水占みくじ」をいただきます(初穂料200円:記事執筆時)。
  2. 御神水の場所へ
    本宮拝殿のすぐ横、石段の下にある 水占齋庭みずうらゆにわ へ向かいます。こんこんと湧き出る御神水が目印です。
  3. そっと水に浮かべる
    願いを心に込めながら、おみくじをそっと水面に浮かべます。勢いよく置くと沈んでしまうので、優しく置くのがポイント。
  4. 結果を待つ
    文字が完全に浮かび上がるまで、ドキドキしながら待ちましょう。
  5. 結果を読む
    おみくじにはQRコードも付いていて、スマートフォンで読み取ると詳しい解説を多言語で見ることもできます。とっても親切!

占いの結果は、境内の結び所に結んで帰っても、お守りとして大切に持ち帰っても、どちらでも大丈夫です。

水の神様からのメッセージ、ぜひ受け取ってみてくださいね。

ご利益アップ!貴船「三社詣」の巡り方

貴船神社は、実は川沿いに「本宮」「結社」「奥宮」という3つのエリアに分かれていて、この三社をすべてお参りすることを三社詣さんしゃもうでと呼びます。

この三社を巡ることで、いただけるご利益がさらにアップすると言われているんです。

せっかくなら、古くから伝わる作法に倣って、神様のパワーをしっかりいただきたいですよね。

参拝の順番は、①本宮 ⇒ ③奥宮 ⇒ ②結社

出会う順番は、①本宮 ⇒ ②結社 ⇒ ③本宮

「え、なんで順番通りじゃないの?」と思いますよね。

これには「願いが叶うストーリー」があるんです。さあ、一緒に巡っていきましょう!

森の中の社(イメージ)
奥宮(※画像はイメージです)

① 本宮:水の神・高龗神

まずは、貴船神社の中心である本宮ほんぐうからスタートです。

赤い春日灯篭が並ぶ美しい石段を上ると、風格のある社殿が見えてきます。

ここで祀られているのが、水を司る龍神様、 高龗神たかおかみのかみ です。

高龗神は、万物の命の源である水を供給してくださる、まさに運気の源泉ともいえる神様。

まずはここで、「はじめまして」のご挨拶と自己紹介をしましょう。

「水占みくじ」を体験できるのもここですよ。神様へのご挨拶が済んだら、次はさらにパワフルな場所、奥宮へと向かいます。

② 結社:縁結びの神・磐長姫命

【三社詣のゴール地点!】

奥宮でパワーをいただいた後、最後に訪れるのが、本宮と奥宮の中間にあることから「 中宮なかみや 」とも呼ばれる結社ゆいのやしろです。

ここで祀られているのは、縁結びの神様として名高い磐長姫命いわながひめのみこと

神話では、その見た目から選ばれなかった悲しい経験を持つ女神様ですが、その悲しみを知っているからこそ、「人々には末永く続く良いご縁を」と、私たちの様々な縁を結んでくださるのだとか。

和泉式部が復縁を願ったのもこの場所。

緑色の細長い「結び文」に願い事を書いて、心を込めて結びましょう。

本宮で神様にお伝えし、奥宮で強まった願いを、ここでしっかりと「結び固めて」もらう。

これが、三社詣のストーリーのゴールです。

③ 奥宮:龍穴が眠る最強パワースポット

【三社詣の2番目の目的地!】

本宮から川沿いの道を700mほど上流へ歩くと、空気がすっと変わり、より静かで神秘的な雰囲気に包まれた奥宮おくみやに到着します。

ここは、玉依姫命が最初に神様を祀ったとされる「貴船神社創建の地」

かつてはこちらが本宮でした。

そしてこの奥宮こそ、貴船随一のパワースポットと言われる場所。

その理由は、本殿の真下に龍穴りゅうけつという、誰も見てはならない聖なる穴が口を開けているから。

ここには地球のエネルギーを司る龍神様が眠っているとされ、凄まじいパワーが満ちていると言われています。

本宮で神様にお願いしたことを、この強力なパワースポットでさらに強く念じることで、願いが叶う力が増すのだとか。

静かな心で、深く祈りを捧げてみてください。

春夏秋冬、いつ行く?貴船の季節の見どころ

貴船神社は、いつ訪れてもその神聖な空気で私たちを迎えてくれますが、実は季節ごとにまったく違う、息をのむような美しい顔を見せてくれる場所でもあります。

生命力あふれる夏、色彩豊かな秋、静寂に包まれる冬・・・。

あなたが訪れたいのは、どの季節の貴船神社ですか?

紅葉の参道
紅葉の参道(※画像はイメージです)

春~夏:新緑と川床、涼やかな祭事

5月〜8月頃は、生命力に満ちあふれる季節。

木々の葉が芽吹き、境内全体がキラキラと輝くような「青もみじ」に包まれます。

澄んだ空気と川のせせらぎ、目にまぶしいほどの緑に囲まれれば、心も体もすーっと浄化されていくのを感じるはずです。

そして夏のお楽しみといえば、貴船の風物詩川床かわどこ

川の流れのすぐ上に作られたお座敷で、ひんやりとした天然のクーラーを感じながら食事を楽しむことができます。

京都市内が厳しい暑さでも、ここはまるで別世界。涼やかな時間を過ごせます。

また、6月1日の「 貴船祭きふねまつりや、7月7日の七夕に行われる「水まつり(七夕神事)」など、水の神様への感謝を伝えるお祭りもこの時期の見どころです。

秋:渓谷を彩る燃えるような紅葉

11月頃になると、貴船の渓谷は一年で最も鮮やかな季節を迎えます。

カエデやモミジが一斉に色づき、渓谷全体がまるで燃えるような赤や黄色に染め上げられるのです。

特に、参道の両脇に並ぶ赤い春日灯篭と、色鮮やかな紅葉が織りなすコントラストは、まさに絶景。

どこを切り取っても絵になる美しさで、思わずカメラのシャッターを切る手が止まらなくなってしまうかもしれません。

この時期は夜間のライトアップも行われることが多く、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気を楽しむことができます。

冬:静寂に包まれる幻想的な雪景色

もしあなたが雪の降る日に貴船を訪れることができたなら、それはとても幸運なこと。

シンと静まり返った境内は、他の季節の賑やかさが嘘のように、神聖な静寂に包まれます。

赤い灯篭の列に、はらはらと白い雪が降り積もる光景は、まるで美しい墨絵の世界に迷い込んだかのよう。

凛とした冷たい空気の中で聞く川のせせらぎは、より一層澄み渡って心に響きます。

訪れる人も少ないこの季節だからこそ、心静かに神様と向き合うことができるかもしれません。

厳しい寒さですが、その先には他では決して見られない、幻想的なご褒美が待っていますよ。(訪れる際は、万全の防寒対策と歩きやすい靴を忘れずに!)

物語の舞台へ〜貴船にまつわる文学と伝説

貴船神社が人々を惹きつけてきたのは、そのご利益だけではありません。

古くから、この神秘的な場所は多くの物語や伝説の舞台となり、歴史上の有名人たちの人生とも深く交差してきました。

あなたが今歩いているその参道も、もしかしたら物語の主人公が同じように歩いた道かもしれません。

そんな歴史ロマンを感じながら、貴船にまつわる二つの有名な物語を覗いてみましょう。

和泉式部
和泉式部(※画像はイメージです)

平安の歌人・和泉式部の恋物語

「縁結び」のセクションでも少し触れましたが、貴船神社を恋の聖地として一躍有名にしたのが、平安時代の天才歌人・ 和泉式部いずみしきぶ です。

情熱的な恋の歌を数多く残した彼女ですが、ある時、夫の心が自分から離れてしまったことに深く悩み苦しんでいました。

わらにもすがる思いで彼女が向かったのが、ここ貴船神社だったのです。

参拝の道中、貴船川のほとりでふわりと舞う蛍の光を見た彼女は、こんな歌を詠みました。

もの思へば 沢の蛍も わが身より あくがれ出づる 魂かとぞ見る

(現代語訳:恋の悩みに沈んでいると、沢を飛ぶあの蛍の光さえも、私の体から抜け出してさまよっている魂のように見えるわ…)

自分の魂が蛍になって飛び出していくように感じるほど、切ない恋心。

その真剣な祈りが神様に届いたのか、彼女の願いは聞き届けられ、夫との愛を取り戻すことができたと伝えられています。

1000年以上も昔の、一人の女性の切ない恋の物語が、今もなおこの場所を「縁結びの聖地」として輝かせているのです。

源義経と天狗の伝説

もう一人、貴船神社とゆかりの深い人物がいます。

それは、悲劇のヒーローとして知られる武将・ 源義経みなもとのよしつね 、幼名・ 牛若丸うしわかまる です。

牛若丸が幼い頃に預けられていたのが、貴船神社のすぐお隣の山にある鞍馬寺。

そして、彼があの超人的な強さを身につけたのは、鞍馬山に住む天狗に剣術や兵法を教わったからだ、という伝説はとても有名ですよね。

貴船神社のあるこの渓谷一帯は、鞍馬寺の修行の場でもありました。

もしかしたら、牛若丸もこの川のせせらぎを聞き、木々の間を駆け抜けながら、天狗を相手に厳しい稽古に励んでいたのかもしれません。

また、成長した義経が、兄・頼朝から追われ奥州(今の東北地方)へ向かう際に、旅の安全を祈願して貴船神社に立ち寄ったという話も残っています。

歴史のスーパースターも頼った神様だと思うと、なんだか心強い気持ちになりますね。

参拝の前に〜貴船神社へのアクセス

「よし、次の休日は貴船神社に行ってみよう!」そう心に決めたあなたへ。

最後に、スムーズに参拝するためのアクセス情報と、ちょっとした準備のポイントをお伝えします。

貴船神社は京都市内とはいえ、緑深い山の中にあります。

事前にアクセス方法を知っておくだけで、当日の安心感がぐっと増しますよ。少しだけ足を延ばす、小さな旅気分も一緒に楽しみましょう!

緑のトンネルを走る叡電
緑のトンネルを走る叡電(※画像はイメージです)

電車とバスでのアクセス方法

京都市内から貴船神社へ向かうには、叡山電車えいざんでんしゃ、通称「えいでん」に乗るのが王道ルートです。

  1. まずは「 出町柳でまちやなぎ 」駅へ
    京阪電車や市バスなどを利用して、叡山電車の始発駅「出町柳」駅を目指します。
  2. 叡山電車で「 貴船口きふねぐち 」駅へ
    出町柳駅から鞍馬くらま 行き」の電車に乗ります。ガタンゴトンと走るローカル線は旅情たっぷり。窓から見える景色がどんどん緑豊かになっていく様子を楽しんでくださいね。
  3. バスに乗り換えて「貴船」へ
    「貴船口」駅で下車したら、駅前から出ている京都バス(33系統)に乗り換えましょう。約5分で終点の「貴船」バス停に到着です。ここから本宮までは歩いて5分ほど。
    (※駅から神社まで歩くと約30分かかります。川沿いの散策も素敵ですが、体力に自信のない方はバスが断然おすすめです!)

ポイント:バスは運行本数が限られている場合があります。特に帰りの時間は、神社に着いた時点でバス停の時刻表を確認しておくと安心ですよ。

服装と所要時間の目安

服装について

一番大切なのは「歩きやすい靴」です!

本宮の美しい石段や、本宮から奥宮までの道のりなど、境内は坂道や階段が多くあります。

ぜひ、スニーカーなど履きなれた靴でお出かけください。

また、貴船は京都市内の中心部より気温が3〜5℃低いと言われています。夏でも涼しく感じることがあるので、一枚羽織れる上着があるととても便利です。

所要時間について

本宮・結社・奥宮を巡る「三社詣」にかかる時間は、だいたい1時間半〜2時間を見ておくと良いでしょう。

水占いをしたり、美しい景色を写真に撮ったり、ゆっくりと神聖な空気を味わう時間も考えると、少し余裕を持ったスケジュールを組むのがおすすめです。

もし名物の川床で食事をするなら、さらにプラス2時間ほど計画しておくと、心ゆくまで貴船を満喫できますよ。

まとめ:水の流れに癒される、貴船への旅

ここまで、水の神様を祀る聖地・貴船神社の魅力についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ただ美しい景色を眺めるだけでなく、そこに流れる歴史や物語、神様のことを少し知るだけで、参拝はもっと深く、もっと心に残る体験になります。

川床(イメージ)
川床(※画像はイメージです)

貴船信仰の魅力をおさらい

最後に、貴船神社の魅力をもう一度振り返ってみましょう。

  • 万物の源「水」を司る、パワフルな神様
  • 黄色い船に乗った女神様から始まる、ロマンチックな創建物語
  • 運気アップ、縁結び、心願成就など、多彩なご利益
  • 水に浮かべると文字が現れる、神秘的な「水占みくじ」
  • ご利益をしっかりいただく「三社詣」という特別な巡り方
  • 和泉式部や源義経も訪れたかもしれない、歴史ロマンあふれる場所

そして何より、貴船神社の魅力は、境内を流れる清らかな川のせせらぎと、凛とした山の空気に触れるだけで、心の中のモヤモヤがすーっと洗い流されていくような、あの特別な感覚かもしれません。

さあ、次の休日は貴船神社へ

毎日を頑張る中で、少し心が疲れてしまったり、新しい一歩を踏み出す元気が欲しくなったりすること、ありますよね。

そんな時は、ぜひ貴船神社を訪れてみてください。

澄みきった水の流れに耳を澄まし、深く息を吸い込めば、きっと水の神様があなたに新しい生命力と、前に進むための清らかなエネルギーを授けてくれるはずです。

恋の願いも、仕事の成功も、日々の幸せも。すべての始まりは、この聖なる水の流れから。

次の休日は、少しだけ足を延ばして、心洗われる貴船への旅に出かけてみませんか? きっと、素晴らしい出会いと発見があなたを待っていますよ。