信仰別に見る神社数ランキングTOP25(後編)意外なあの神社もランクイン!

▼前編をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ!
信仰別に見る神社数ランキングTOP25(前編):TOP10には意外な神社も!
お待たせいたしました!日本の神社の数を信仰別に見ていくランキング企画、いよいよ後編のスタートです。
前編では、全国の神社ネットワークの頂点に君臨するTOP10をご紹介しました。
1位の八幡神社は約7,800社、2位の伊勢系統は約4,400社と、その圧倒的な数に驚かれた方も多いのではないでしょうか。
さて、今回お届けするのは11位から25位までのランキングです。
TOP10ほどの数ではないものの、ここからはさらに個性が際立つ、魅力的な神々が続々と登場します。
例えば・・・
- 奈良の都と共に栄えた、藤原氏ゆかりの神様
- 日本最強の武神と名高い、勝利をもたらす神様
- 七福神のメンバーとしてもおなじみ、商売繁盛の神様
- 日本一の霊峰・富士山に坐す、美しき女神様
など、歴史や神話の中で重要な役割を果たしてきた、まさに実力派揃いのラインナップです。
あなたが「氏神様」としてお参りしている、地域に根差した神社もランクインしているかもしれません。
なお、本ランキングのデータは、神社本庁が行った「全国神社祭祀祭礼総合調査」を基にしています。そのため、法人格を持たない小さな祠などは含まれていませんが、日本の神社の「勢力図」を掴むには最適なデータと言えるでしょう。
それでは、日本の神社の奥深い世界へさらに分け入る、11位からのランキングを見ていきましょう!
- 1. 【11位】春日(かすが)系統(1,072社)
- 2. 【12位】愛宕(あたご)系統(872社)
- 3. 【13位】大山祇(おおやまづみ)・三島(みしま)系統(704社)
- 4. 【14位】鹿島(かしま)系統(604社)
- 5. 【15位】金刀比羅(ことひら)系統(601社)
- 6. 【16位】住吉(すみよし)系統(591社)
- 7. 【17位】大歳(おおとし)系統(548社)
- 8. 【18位】厳島(いつくしま)系統(530社)
- 9. 【19位】貴船(きふね)系統(463社)
- 10. 【20位】香取(かとり)系統(420社)
- 11. 【21位】恵比寿(えびす)系統(408社)
- 12. 【22位】浅間(せんげん)系統(397社)
- 13. 【23位】秋葉(あきは)系統(362社)
- 14. 【24位】荒神(こうじん)系統(317社)
- 15. 【25位】賀茂(かも)系統(277社)
- 16. 【プラス1】氷川(ひかわ)系統(228社)
- 17. 【まとめ】ランキングで振り返る、多様で奥深い日本の神社の世界
【11位】春日(かすが)系統(1,072社)
最強の神々が集結!古代の名門・藤原氏がプロデュースした神様ユニット
後編のトップを飾る第11位は、全国に1,072社ある「春日神社」です。
総本社は、奈良公園の鹿でもおなじみの奈良県・春日大社。
古代から絶大な権勢を誇った名門貴族・藤原氏の 氏神 を祀る神社として、その名を知られています。
春日神社の最大の特徴は、祀られている神様が単独ではなく、藤原氏によって選ばれた4柱の神様によるスペシャルユニットである点です。
祀られている神様: 春日神

(Wikimedia Commonsより)、CC0
春日神社では、以下の四柱の神様をまとめて「春日神」または「春日権現」とお呼びし、お祀りしています。
- 建御雷神 : 茨城の鹿島神宮からお迎えした、最強の武神。
- 経津主神 : 千葉の香取神宮からお迎えした、剣の神様。
- 天児屋命 : 藤原氏の直接のご先祖様。
- 比売神 : 天児屋命の奥様。
ご覧の通り、藤原氏のご先祖様に加え、当時関東で絶大な力を持っていた二柱の強力な神様をスカウトしてきているのです。
まさに、一族の繁栄を願う藤原氏が、最高のメンバーを集めて結成した「神様オールスターズ」と言えるでしょう。
藤原氏の栄華と共に全国へ
春日大社は、奈良に都(平城京)が作られる際、国家鎮護と藤原氏一門の繁栄を祈願して建てられました。
その後、藤原氏は娘を天皇に嫁がせることで政治の実権を握り、栄華を極めます。それに伴い、氏神である春日神の地位も飛躍的に向上。
天皇も参拝する重要な神社となり、その信仰は全国の荘園(藤原氏の領地)へと広がっていきました。
主なご利益:
国家安泰、家運隆昌、厄除け、武運長久(勝負運)
古代最大の権力者・藤原氏の「氏神様」を祀るエリート神社。様々な分野で活躍する強力な神様がチームを組んでいるため、一度にたくさんのご利益にあやかれるかもしれません。出世や一族の繁栄を願うなら、ぜひお参りしたい神社です。
【12位】愛宕(あたご)系統(872社)

(Wikimedia Commonsより)、CC0
「火伏せ」の神様は、元々バイク(馬)に乗ったイケメン武将だった!?
第12位は、全国に872社を数える「愛宕神社」です。
総本社は京都市にそびえる愛宕山に鎮座する愛宕神社。
「火迺要慎(ひのようじん)」のお札でも知られるように、火伏せ・防火の神様として篤い信仰を集めています。
火事が身近な脅威であった昔から、人々の暮らしを守ってきたありがたい神様ですが、そのルーツを探ると、実は全く違う一面が見えてきます。
祀られている神様:火之迦具土神
現在、愛宕神社で祀られているのは、日本神話に登場する火の神・火之迦具土神です。
火の神様が、その力を以て火事を防いでくれる、というのは分かりやすいですね。
しかし、この神様が祀られるようになったのは、明治時代に神道と仏教が分離されてからのこと。
それ以前の愛宕信仰の中心には、もっとアグレッシブな神様がいました。
神仏習合時代の姿は「 勝軍地蔵 」
神仏習合時代の愛宕神社の主祭神は、「 愛宕権現 」と呼ばれる神様でした。
その正体は、仏教の地蔵菩薩の一種である「勝軍地蔵」。
私たちがよく知る、穏やかなお地蔵様のイメージとは全く異なり、甲冑を身に着け、馬にまたがって武器を手にするという、めちゃくちゃ勇ましい武将の姿をしています。
その名の通り「戦に勝つ」ご利益があるとされ、中世には多くの武将から軍神として崇められました。
あの明智光秀が本能寺の変を起こす直前に、この愛宕神社で戦勝祈願をしたという逸話は特に有名です。
修行を積んだ修験者たちが全国を巡ることで愛宕信仰は広まり、江戸時代以降に「火伏せの神様」としての性格が強くなっていきました。
主なご利益:
防火、火難除け、鎮火、勝運
穏やかな防火の神様の仮面の下に、戦に勝利をもたらす軍神としての荒々しい顔を隠し持つ神社。火の元に注意したい時はもちろん、人生をかけた大勝負に挑む時にも、きっと力を貸してくれることでしょう。
【13位】大山祇(おおやまづみ)・三島(みしま)系統(704社)

(Wikimedia Commonsより)、CC BY-SA 3.0
山の神なのに海の神!?陸も海も制するマルチな才能の持ち主
第13位は、全国に704社ある「三島・大山祇系統」の神社です。
愛媛県の「 大山祇 神社 」や、静岡県の三嶋大社を総本社とし、西日本から関東にかけて広く信仰されています。
この神社に祀られているのは、日本の山の神々を束ねる偉大なリーダー。
しかし、そのご利益は山だけにとどまらず、なんと海にまで及ぶという、非常にマルチな才能を持った神様なのです。
祀られている神様: 大山津見神
主祭神は、大山津見神。
その名の通り「偉大な山の神」であり、日本神話では富士山の女神・木花咲耶姫命のお父さんとしても登場します。
山の神様なので、ご利益も当然、豊作や鉱業、林業といった山に関わるものが中心です。
現代でも、ダム建設やトンネル工事の際には、この大山津見神に安全を祈願する企業が多いと言われています。
なぜ海の神様でもあるの?
では、なぜ山の神様が海のご利益も持っているのでしょうか?
その秘密は、総本社の一つである大山祇神社の立地にあります。
この神社が鎮座するのは、瀬戸内海に浮かぶ大三島。古くから海上交通の要衝として栄えた場所でした。
この地で祀られるうち、大山津見神は島の周囲の海を守る「航海の神」としても人々から篤く信仰されるようになったのです。
実際に、大山津見神には「ワタシ大神」という別名があり、この「わた」は古語で「海」を意味します。
山を拠点としながら、海運まで支配下に置く。まさに陸海をまたにかける、スケールの大きな神様と言えるでしょう。
主なご利益:
農林水産業の守護、鉱業・工業の発展、海上安全、商売繁盛
山の神々のトップでありながら、海の民の祈りにも応える、懐の深い神様。そのご利益の豊富さはトップクラスです。どの神社にお参りすれば良いか迷った時は、この陸海のオールラウンダーを祀る三島・大山祇神社を訪れてみてはいかがでしょうか。
【14位】鹿島(かしま)系統(604社)

神話最強の武神がここに!勝利を呼び込む「決断と行動」の神様
第14位は、関東地方を中心に全国604社に広がる「鹿島神社」です。
総本社は茨城県にある鹿島神宮。古くから武道の神、勝利の神様として知られ、「鹿島様」の愛称で親しまれてきました。
この神社に祀られているのは、日本神話において「最強」との呼び声も高い、圧倒的なパワーを誇る武神です。
祀られている神様: 建御雷神
鹿島神社の主祭神は、建御雷神。その名前の通り雷の神様であり、同時に剣の神様としての性質も併せ持っています。
その強さを最も象徴するのが、日本の国土の支配権を天の神々へ譲るよう地上の神々に迫った「国譲り」の神話です。
この時、地上の神々の代表として抵抗したのが、6位で登場した諏訪の神様・建御名方神でした。しかし、建御雷神はその挑戦をいとも簡単に退け、一瞬で勝利を収めます。
このエピソードから、建御雷神は交渉や勝負事において圧倒的な強さを発揮する、武神・軍神として信仰されるようになりました。
藤原氏のスカウトで全国区へ
もともとは関東地方を守るローカルな神様でしたが、その強さに目をつけたのが、11位の春日大社を創建した藤原氏でした。
藤原氏は、奈良の都を守る強力な神様を探しており、この建御雷神を「これぞ!」とスカウト。春日大社のメインの祭神の一柱として、都にお迎えしたのです。
この藤原氏との結びつきが、鹿島信仰が全国的に広まる大きなきっかけとなりました。
主なご利益:
勝運、武道上達、必勝祈願、決断力向上、厄除け
交渉や力比べで負け知らずの、日本神話最強の武神。そのご利益は、単なる勝利だけでなく、困難な状況を打破するための「決断力」や「行動力」を授けてくれるとも言われます。人生の岐路に立った時や、大きな一歩を踏み出したい時に、ぜひそのご加護をいただきに訪れたい神社です。
【15位】金刀比羅(ことひら)系統(601社)

(Wikimedia Commonsより)、CC BY-SA 3.0
「こんぴらさん」のルーツはインドのワニ!?海を渡ってきた航海の守護神
第15位には、全国に601社ある「金刀比羅神社」がランクインです。
「こんぴらさん」の愛称で広く親しまれ、総本社は香川県にある「 金刀比羅宮 」。
特に海上交通の安全にご利益があるとして、漁師や船員など、海と共に生きる人々から絶大な崇敬を集めています。
そんな日本の海の守り神「こんぴらさん」ですが、その起源を辿ると、なんとインドの神様にたどり着くという、非常に国際色豊かな歴史を持っています。
祀られている神様: 大物主神
現在、金刀比羅宮で祀られているのは、国造りの神様としても知られる大物主神です。
しかし、これは明治時代の神仏分離令以降のことで、それまでの金毘羅信仰の中心にいたのは「 金毘羅権現 」という神様でした。
元はガンジス川のワニだった!?
この金毘羅権現のルーツは、インドのヒンドゥー教に登場する「クンビーラ」という神様です。
クンビーラは、聖なるガンジス川に棲むワニが神格化された存在で、仏教に取り入れられて日本へ伝わってきました。
もともと川の神様であったことから、日本では海や水を司る竜神と解釈され、海難除けや雨乞いのご利益があると信じられるようになったのです。
江戸時代の大ブーム「こんぴら参り」
江戸時代になると、庶民の間で「こんぴら参り」が大流行しました。しかし、香川までの旅は簡単ではありません。
そこで生まれたのが「流し樽」というユニークな風習です。
これは、自分の代わりにお参りしてもらうため、お賽銭などを入れた樽を海に流し、通りかかった船に拾って金刀比羅宮まで届けてもらうというもの。
拾った船も「福がある」として喜んで届けたそうで、当時の人々の篤い信仰心が伝わってきますね。
主なご利益:
海上安全、大漁追福、五穀豊穣、商売繁盛
インドのワニの神様が、日本の海の守護神へ。そのグローバルな背景を持つ「こんぴらさん」は、今日も海の安全と人々の暮らしを見守っています。船旅の前や、水に関わる仕事の成功を祈願したい時に、ぜひお参りしたい神社です。
【16位】住吉(すみよし)系統(591社)

(Wikimedia Commonsより)、CC0
禊(みそぎ)から生まれた海の神!伝説の皇后を勝利に導いた航海のプロフェッショナル
第16位は、「すみよしさん」の愛称で親しまれる「住吉神社」。
全国に591社を数え、総本社は大阪府にある住吉大社です。
こちらも金毘羅神社と並び、古くから航海の神様として篤い信仰を集めてきました。
この神社に祀られているのは、日本神話の中でも特に清らかな場面で誕生し、その後、歴史上の大舞台で劇的な活躍を見せた三柱の神様です。
祀られている神様: 住吉三神
住吉神社の主祭神は、以下の三柱の神様をワンセットにした「住吉三神」です。
- 底筒男神
- 中筒男神
- 上筒男神
彼らが生まれたのは、日本の父なる神・イザナギが、亡き妻イザナミを追って訪れた黄泉の国(死者の世界)の穢れを洗い清めるため、海で禊(みそぎ)を行った場面。
それぞれ、水底、水中、水面で体をすすいだ時に誕生したとされる、非常にクリーンなイメージを持つ神々です。
神功皇后の体に降りて神託を告げた!
清らかに生まれた彼らですが、神話の中では意外な形でその力を発揮します。
1位の八幡神社でも登場した伝説の皇后・神功皇后が、朝鮮半島へ遠征(三韓征伐)しようとした際、なんと住吉三神は皇后の体に乗り移り、
「我らを祀れば、必ず勝利し、財宝を得るだろう」
と神託を下したのです。
このお告げに従った神功皇后は、住吉三神の強力なご加護のもと、荒波を乗り越えて無事に遠征を成功させました。
この伝説から、住吉三神は航海の安全を司り、勝利をもたらす神様として、全国の港町や海沿いの地域で祀られるようになったのです。
主なご利益:
海上安全、航海安全、漁業・貿易の繁栄、安産
禊という神聖な儀式から生まれ、国家的な大事業であった海外遠征を成功に導いた、まさに海のプロフェッショナル。現代でも、海外旅行や出張の前に道中の安全を祈願したり、新たな挑戦(人生の航海)の成功を願ったりするのに、これ以上ないほど頼りになる神様です。
【17位】大歳(おおとし)系統(548社)

(Wikimedia Commonsより)、CC0
毎年お正月にやってくる!あなたの家にも訪れる「年神様」の正体
第17位は、全国に548社ある「大歳神社」です。
神社名としては、あまり聞き馴染みがないかもしれません。
しかし、この神社に祀られている神様は、実は私たち日本人にとって、年に一度、必ずお世話になっている非常に身近な存在なのです。
祀られている神様: 大年神
大歳神社の主祭神は、大年神。
ヤマタノオロチを退治した英雄神・スサノオの息子にあたる神様で、主に農業や穀物を司るとされています。
そして、この大年神こそが、私たちが毎年お正月に各家庭にお迎えする「 年神様 」と同一の神様だと考えられているのです。
門松も鏡餅も、すべては年神様をお迎えするため
お正月に門松を立てたり、鏡餅をお供えしたり、しめ縄を飾ったり・・・
これらの風習は、すべて新しい年の初めに「年神様」を我が家にお迎えし、その年の豊作や家族の幸せを祈願するための儀式です。
年神様は、一年の始まりに山から降りてきて、家々に幸福をもたらしてくれると信じられてきました。
そして、その年の恵方を司る「 歳徳神 」とも同一視され、私たちの生活暦と深く結びついています。
大歳神社にお参りするということは、いわば年神様の本拠地にご挨拶に伺うようなもの。毎年お正月に我が家を訪れてくれることへの感謝を伝える絶好の機会と言えるでしょう。
主なご利益:
五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、一年の幸福
神社としてはマイナーかもしれませんが、その正体は誰もがお世話になっている「お正月の主役」。一年の計は元旦にあり、と言いますが、まずはこの一年の幸せを司る大年神様にご挨拶をしてから、新しい年をスタートさせてみてはいかがでしょうか。
【18位】厳島(いつくしま)系統(530社)

(Wikimedia Commonsより)、パブリックドメイン
海に浮かぶ絶景鳥居の女神様!美しき三姉妹は金運の神・弁財天でもある
第18位は、全国に530社を数える「厳島神社」です。
総本社はもちろん、広島県宮島に鎮座する世界遺産・厳島神社。
海上に浮かぶ朱塗りの大鳥居は、日本三景の一つにも数えられる、あまりにも有名な絶景ですね。
この系統の神社は、福岡県の宗像大社を中心とする「 宗像神社 」も含まれ、主に海の安全を守る神様として信仰されています。
そして、この美しい神社に祀られているのも、また美しき三姉妹の女神様なのです。
祀られている神様: 宗像三女神
厳島神社や宗像神社でお祀りされているのは、以下の三姉妹の女神様で、総称して「宗像三女神」と呼ばれています。
- 市杵島姫命
- 多紀理姫命
- 湍津姫命
彼女たちは、日本神話の最高神・天照大御神が、弟のスサノオノミコトと 誓約 という占いを行った際に生まれた、非常に高貴な血筋の女神たちです。
もともとは九州地方の海人族が信仰するローカルな神様でしたが、古代、日本が大陸と交流を始めるようになると、荒れる玄界灘を渡る使者たちの「航海の守護神」として、朝廷からも篤く信仰されるようになりました。
美しき女神は、七福神の弁財天へ
宗像三女神の中でも、特に中心的な存在である市杵島姫命は、後に仏教の神様と結びつきます(神仏習合)。
そのお相手が、七福神の紅一点としてもおなじみの「 弁財天 」です。
弁財天はもともと河川を司る水の神様でしたが、やがて音楽や芸能、そして財福(金運)を司る神様としても信仰されるようになりました。
このため、厳島神社や宗像神社では、海上安全のご利益に加え、金運アップや芸事上達のご利益もいただけると言われています。
主なご- 利益:
海上安全、交通安全、商売繁盛、金運上昇、芸事上達
日本の絶景を代表する神社に祀られる、美しき三姉妹の女神様。そのご神徳は海の安全だけでなく、私たちの懐を温めてくれる金運にまで及びます。美しさと豊かさ、両方のご利益を授かりたい方は、ぜひお参りしてみてください。
【19位】貴船(きふね)系統(463社)

(Wikimedia Commonsより)、CC BY-SA 3.0
水と縁結びを司る龍神様!「絵馬」発祥の地としても知られる京の奥座敷
第19位は、全国に463社ある「貴船神社」です。
総本社は京都市の北、自然豊かな山間部に鎮座する貴船神社。
「京の奥座敷」とも呼ばれ、特に夏場の 川床 は涼を求める人々で賑わいます。
この神社は、私たちの生活に欠かせない「水」を司る、非常に重要な神様をお祀りしており、古くから朝廷の篤い信仰を集めてきました。
祀られている神様: 高龗神
貴船神社の主祭神は、高龗神。
少し難しい漢字ですが、「 龗 」は古語で「龍」を意味し、その名の通り水を司る龍神様です。
日本神話では、火の神・カグツチが斬られた際に生まれたとされ、荒ぶる火を鎮める水の神として誕生した、強力なパワーを持つ存在です。
古来、日照りが続けば雨を降らせ、長雨が続けば晴れ間をもたらす神として、歴代の天皇から絶大な信頼を寄せられてきました。
水は生命の源であると同時に、時に洪水などの災いももたらすため、そのコントロールを龍神様にお願いしていたのです。
実は「絵馬」の発祥地!
今ではどこの神社でも見かける、願い事を書いて奉納する「絵馬」。
実は、この風習が生まれたのが貴船神社だとされています。
かつて朝廷は、雨を降らせてほしい時には「黒い馬」を、雨を止ませてほしい時には「白い馬」や「赤い馬」を、生きた馬としてこの神社に奉納していました。
しかし、毎回生きた馬を奉納するのは大変です。
そこで、木の板に馬の絵を描いて代わりとするようになり、これが「絵馬」の始まりとなったのです。
縁結びのパワースポットとしても人気
総本社の貴船神社は、初代天皇のお母さんである 玉依姫命 が創建したという伝説があり、また平安時代の歌人・和泉式部が夫との復縁を願って叶えられたという逸話から、強力な縁結びのパワースポットとしても知られています。
主なご利益:
諸願成就、縁結び、運気隆昌(龍の如く運気が上昇する)
生命の源である水を司る、神秘的な龍神様を祀る神社。私たちの願いを神様に届ける「絵馬」が生まれた場所でもあります。人生の流れを良い方向に導きたい、大切な人とのご縁を結びたいと願う時、この龍神様がきっと力を貸してくれることでしょう。
【20位】香取(かとり)系統(420社)

鹿島の神と最強バディ!日本武道の祖を導いた「剣の神様」
第20位は、関東地方を中心に全国420社に広がる「香取神社」です。
総本社は千葉県にある香取神宮。
14位にランクインした鹿島神宮と利根川を挟んで向かい合うように鎮座し、古来より国家鎮護の重要な役割を担ってきました。
鹿島神宮と香取神宮は、祀られている神様も「最強のバディ」と呼ぶにふさわしい間柄。共に日本の武道と深く関わる、非常に格式高い神社です。
祀られている神様: 経津主神
香取神社の主祭神は、経津主神。
その名前の「ふつ」は、刀剣が物を断ち切る様を表す擬音語とされ、その名の通り剣の霊力を神格化した神様です。
14位の鹿島神社の祭神・ 建御雷神 とは盟友であり、共に「国譲り」の神話で地上世界を平定した武功を持ちます。
雷のパワーを持つ建御雷神と、剣の切れ味を持つ経津主神。まさに最強のコンビと言えるでしょう。
この二柱の神様は、11位の春日大社にも藤原氏によってセットでスカウトされており、その実力は折り紙付きです。
日本武道の源流がここに
経津主神の武神としての性格は、後世の武道家たちにも大きな影響を与えました。
室町時代、 飯篠家直 という武将が香取神宮に千日間の修行に籠ったところ、夢に経津主神が現れ、剣の奥義を授けたといいます。
これにより家直が創始したのが、現代に続く多くの武術の源流とされる「 天真正伝香取神道流 」です。
剣の神様が自ら奥義を授けた流派。その伝説が、香取神宮を武道の聖地として不動の地位に押し上げたのです。
主なご利益:
勝運、武道上達、必勝祈願、心願成就、厄除け
最強の盟友・鹿島の神と共に国を平らげ、武道の達人に奥義を授けた、まさに「武」を極めし剣の神様。スポーツや仕事、あるいは自分自身の弱い心に打ち勝ちたいと願う時、その鋭いご神徳が、あなたの進むべき道を切り拓いてくれるはずです。
【21位】恵比寿(えびす)系統(408社)

(Wikimedia Commonsより)、CC BY 2.5
福の神「えべっさん」の正体は、神話から消された悲劇の御子だった!?
第21位は、全国に408社ある「恵比寿神社」です。
「えべっさん」や「恵比寿様」の愛称で親しまれ、総本社は兵庫県の西宮神社。
七福神の一員として、鯛と釣竿を手に満面の笑みを浮かべる姿は、商売繁盛のシンボルとしてあまりにも有名ですね。
しかし、この福々しい笑顔の裏には、日本神話の冒頭で語られる、ある悲しい物語が隠されています。
祀られている神様: 蛭子 / 事代主神
恵比寿様の正体には主に二つの説があります。
一つは、日本の国を生んだ夫婦神イザナギとイザナミの最初に生まれた子供、蛭子(ヒルコ)です。
しかし、ヒルコは生まれつき体が不完全だったため、両親によって葦の船に乗せられ、海に流されてしまいました。
神話ではこれ以降、ヒルコは登場しません。
ところが、西宮神社の伝承では、海を漂流したヒルコは今の兵庫県の海岸に漂着し、そこで人々によって大切に育てられた、といいます。
そして、後に「 戎 様」として祀られ、人々を災いから守り、福をもたらす神様になったのです。
もう一つの説は、国造りの神・大国主の息子である事代主神。
こちらは釣りが大好きだったことから、釣竿を持つ恵比寿様と同一視されるようになりました。
海からの漂着物は「福」をもたらす
ヒルコが福の神となった背景には、古代日本の「えびす信仰」があります。
もともと「えびす」とは、海の彼方からやってくる来訪神や、海岸に打ち上げられた漂着物(クジラなど)を指す言葉でした。
人々は、海から来たものには特別な力が宿っており、豊漁や幸福をもたらしてくれると信じていたのです。
海に流され、再び陸に流れ着いたヒルコは、まさにこの「えびす」の象徴。
悲劇の御子は、人々の篤い信仰によって、日本を代表する福の神へと生まれ変わったのです。
主なご利益:
商売繁盛、大漁追福、五穀豊穣、交通安全
神話では捨てられてしまった悲劇の子が、人々の信仰に支えられて福の神へと大出世。その人生(神生?)は、どんな逆境からでも幸せは掴めるという希望を与えてくれます。ビジネスで新たな一歩を踏み出す時や、人生の再スタートを切りたい時に、ぜひお参りしたい神様です。
【22位】浅間(せんげん)系統(397社)

(Wikimedia Commonsより)、CC BY-SA 3.0
日本一の霊峰・富士山を守る、炎の中で出産した美しき女神
第22位は、全国に397社ある「 浅間 神社」です。
「あさまじんじゃ」と読むこともありますね。
この神社は、言わずと知れた日本一の霊峰・富士山への山岳信仰(富士信仰)を母体としており、総本社は静岡県にある富士山本宮浅間大社です。
日本人の心のふるさととも言える富士山。
その偉大な山の神様として祀られているのは、神話の中でも一二を争う美しさを持ちながら、とても情熱的でパワフルな一面を持つ女神様です。
祀られている神様: 木花開耶姫命
浅間神社の主祭神は、木花開耶姫命。
その名前は「桜の花が咲き誇るように美しい」という意味を持ち、日本の美を象徴するような女神様です。
彼女は天照大御神の孫である 邇邇芸命 に見初められ、結婚します。
そして、なんと一夜を共にしただけで子供を身ごもりました。
燃え盛る産屋で潔白を証明!
しかし、夫のニニギは
「たった一夜で身ごもるはずがない。それは本当に私の子なのか?」
と、とんでもない疑いをかけてしまいます。
これに激怒したコノハナサクヤヒメは、潔白を証明するため、産屋の出入口を塞いで自ら火を放ち、
「この燃え盛る炎の中で、もし無事に子が生まれれば、それは正真正銘、天の神の子である証拠です!」
と宣言。
そして、炎の中で見事に三柱の御子を産み上げてみせたのです。
この神話から、コノハナサクヤヒメは火を鎮める力を持つ神様とされ、活火山である富士山の噴火を鎮めるために祀られるようになったと言われています。
また、この壮絶な出産エピソードから、安産の神様としても篤く信仰されています。
主なご利益:
安産、子授け、火難消除、家庭円満、事業繁栄
日本一美しい山の頂には、美しさだけでなく、燃え盛る炎にも負けない強さと潔さを持った女神様がいました。人生の困難という炎に立ち向かう勇気が欲しい時や、安らかな出産を願う時に、ぜひそのご神徳をいただきに訪れたい神社です。
【23位】秋葉(あきは)系統(362社)

(Wikimedia Commonsより)、CC BY-SA 4.0
東京「秋葉原」の地名の由来!天狗の姿で火事を防ぐ火伏せの神
第23位は、静岡県を中心に全国362社に広がる「秋葉神社」です。
総本社は静岡県の 秋葉山 にある秋葉山本宮秋葉神社。
12位の愛宕神社と並び、火事を防ぐ「火伏せ」の神様として、特に江戸の人々から絶大な信仰を集めました。
そしてこの「秋葉」という名前、ピンと来た方も多いのではないでしょうか?
そう、世界的な電気街・ポップカルチャーの発信地である東京「 秋葉原 」の地名のルーツとなった神社なのです。
祀られている神様: 火之迦具土神
現在、秋葉神社で祀られているのは、愛宕神社と同じく火の神・火之迦具土神です。
しかし、神仏習合時代の秋葉神社で信仰されていたのは、「 秋葉権現 」という、よりインパクトの強い神様でした。
その姿は、なんとカラス天狗に似た姿で白狐にまたがるという、非常に猛々しいものだったと伝わっています。
この秋葉権現への信仰が、江戸時代に大都市・江戸で爆発的な人気を博しました。
「火事と喧嘩は江戸の花」を救ったヒーロー
木造家屋が密集していた江戸の町では、一度火事が起きると大惨事につながることが多く、人々は常に火災の恐怖と隣り合わせでした。
そんな中、「火災除けに絶大なご利益がある」と評判になったのが、この秋葉権現です。
江戸の人々はこぞって秋葉山に参詣する「秋葉講」というグループを作り、その信仰は江戸中に広まっていきました。
秋葉原の誕生
明治時代、現在の秋葉原エリアで大火事が発生した際、鎮火後に延焼を防ぐための空き地(火除地)が作られました。
そして、その中心に火伏せを願って祀られたのが、この秋葉神社の分霊だったのです。
人々はこの場所を、親しみを込めて「秋葉様のいる原っぱ」、すなわち「秋葉原(あきばっぱら)」と呼ぶようになり、これが現在の地名の直接の由来となりました。
主なご利益:
火災予防、火難除け、家内安全
オタクの聖地・アキバの地名は、実は江戸っ子たちを火事の恐怖から救った神様に由来していました。乾燥する季節や、火を扱う機会が多い方は、私たちの暮らしの安全を見守るこの神様に、一度ご挨拶に伺ってみてはいかがでしょうか。
【24位】荒神(こうじん)系統(317社)

(Wikimedia Commonsより)、CC BY-SA 4.0
名前は怖いが家庭の味方!あなたの家のキッチンを守る「かまどの神様」
第24位は、全国に317社ある「荒神神社」です。
「こうじん」あるいは「あらがみ」と読み、その名の通り「荒ぶる神」を祀る神社として知られています。
しかし、その少し怖い名前とは裏腹に、この神様が守ってくれるのは、私たちの生活に欠かせないとある場所。
それはなんと、毎日おいしいご飯が作られる「台所(キッチン)」なのです。
祀られている神様: 竈三柱大神
荒神神社で祀られているのは、主に以下の三柱の神様をセットにした「竈三柱大神」です。
- 火之迦具土神 :火を司る神様
- 興津彦命 :かまどの男性的な側面を司る神様
- 興津姫命 :かまどの女性的な側面を司る神様
「竈(かまど)」とは、昔の台所にあった調理設備のこと。
つまり、この三柱は文字通り、料理を作る場所と、そこで使う火を守る神様なのです。
仏教界の「厨房の守護神」も合流
この「かまど神」信仰には、仏教の神様も深く関わっています。
それが「 三宝荒神 」という日本独自の仏神です。
三宝荒神は、仏・法・僧という仏教の三つの宝を守る役目を持ち、不浄なものを激しく嫌い、焼き尽くすという荒々しい性質を持っています。
その性質から、不浄を嫌い、常に清浄であるべき火を扱う場所=台所やかまどの守護神としても祀られるようになったのです。
この神道の「かまど神」と、仏教の「三宝荒神」が融合し、現在の「荒神様」への信仰が形作られていきました。
主なご利益:
火難除け、家内安全、家業繁栄、厄除け
「荒ぶる」という名前は、不浄や災厄を許さないという正義感の強さの表れ。その 強面 の裏には、私たちの家庭の食卓と安全を願う、温かい眼差しが隠されています。毎日使うキッチンに感謝を込めて、この家庭の守護神にお参りしてみてはいかがでしょうか。
【25位】賀茂(かも)系統(277社)

優雅な「葵祭」の神様は、都を守護する強力な「雷神」だった!
ランキングTOP25の最後を飾るのは、全国に277社ある「賀茂神社」です。
「加茂」や「鴨」という漢字で表記されることもありますね。
総本社は、京都にある「 賀茂別雷神社 」(通称:上賀茂神社)と、「 賀茂御祖神社 」(通称:下鴨神社)です。
この二つの神社は、京都三大祭りの一つで、平安時代の装束をまとった行列が美しい「葵祭」で知られています。
その優雅なイメージとは裏腹に、祀られているのは天候を操り、都を守護する強力なパワーを持った神様です。
祀られている神様: 賀茂別雷神 (上賀茂神社)
上賀茂神社の主祭神は、賀茂別雷神。
その名前からも分かる通り、雷を自在に操る神様(雷神)です。
雷は、時に災いをもたらしますが、同時に恵みの雨を呼ぶ存在でもあります。そのため、賀茂別雷神は古くから農業や治水の神様として崇められてきました。
ある時、欽明天皇の時代に不作が続いた際、天皇がこの神様にお祭りを捧げると、たちまち雨が降り豊作になったという伝説も残されています。
ちなみに下鴨神社のご祭神は、賀茂別雷神のお母さんである「 玉依姫命 」と、玉依姫命のお父さん(賀茂別雷神のおじいさん)である「 賀茂建角身命 」の二柱の神様です。
平安京の守護神へ
賀茂の神様の力が広く知られるようになったのは、桓武天皇が京都に都(平安京)を移した時でした。
桓武天皇は、都の鬼門(北東の方角)に位置するこの賀茂の神様を、平安京の守護神として篤く信仰したのです。
都の守り神という重要なポジションを得たことで、賀茂信仰は朝廷を中心に日本全国へとその名を轟かせました。
葵祭が、千年以上経った今でも京都で最も格式高いお祭りの一つとして続いているのは、この賀茂の神様が都にとっていかに重要な存在であったかを物語っています。
主なご利益:
厄除け、方除け、必勝祈願、五穀豊穣、産業発展
優雅な祭りの主役でありながら、その正体は都の平和をその雷の力で守ってきた強力な守護神。人生における様々な厄災を祓い、進むべき道を切り拓いてほしいと願う時、この賀茂の神様がきっと力強い導きを与えてくれることでしょう。
TOP25は以上ですが、プラス1で26位も合わせて紹介します。
【プラス1】氷川(ひかわ)系統(228社)

(Wikimedia Commonsより)、CC0
関東武士の守護神!疫病神じゃない、もう一つの「スサノオ」信仰
(TOP25のつもりでしたが・・・プラス1します)
26位は、埼玉県・東京都を中心に228社が存在する「氷川神社」です。
総本社は埼玉県さいたま市大宮区にある武蔵一宮氷川神社。
関東地方に住む方にとっては、最も身近な神社の一つかもしれません。
この氷川神社、実は7位にランクインした祇園神社と同じく、あのスサノオノミコトを主祭神としています。
しかし、同じ神様を祀りながら、そのキャラクターは全くと言っていいほど異なるのです。
祀られている神様:スサノオノミコト(治水の神)
祇園神社のスサノオが、疫病を司る牛頭天王と同一視された「荒ぶる神」であったのに対し、氷川神社で祀られるスサノオは、洪水を治める「治水の神」としての性格が非常に強いのが特徴です。
その理由は、スサノオ最大の功績である「ヤマタノオロチ退治」の神話にあります。
8つの頭と8本の尾を持つ巨大な蛇・ヤマタノオロチは、川の氾濫(洪水)を象徴していると解釈されています。
つまり、スサノオがオロチを退治したということは、荒れ狂う川を鎮め、水を征服したことを意味するのです。
暴れ川「荒川」と共に生きた人々の祈り
実際に、氷川神社はその多くが、かつて「暴れ川」として知られた荒川の流域に集中して分布しています。
荒川は、人々の暮らしに恵みをもたらす一方、ひとたび氾濫すれば大きな被害をもたらす存在でした。
このため、流域に住む人々は、水を治める偉大な力を持つスサノオを「治水の神」として篤く信仰し、川の平穏を祈ったのです。
「 氷川 」という名前自体も、スサノオがヤマタノオロチを退治した出雲の「 肥川 」に由来すると言われています。
主なご利益:
災難除け、厄除け、縁結び、家内安全、農業・商業の発展
京都の祇園祭が疫病退散を祈るものであったように、関東の氷川信仰は水害からの守護を願うものでした。同じスサノオという神様でも、その土地の風土や人々の願いによって、全く違う顔を見せる。日本の神社の奥深さを象徴するような存在です。
【まとめ】ランキングで振り返る、多様で奥深い日本の神社の世界
さて、前編・後編にわたって日本の神社数ランキングTOP25をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
1位の八幡神社から25位の賀茂神社 プラス 氷川神社まで、まさに日本の歴史と文化の縮図のような、多種多様な神々がランクインしました。
最後に、このランキング全体を振り返りながら、日本の神社の面白さ、奥深さについてまとめてみたいと思います。
ランキングから見えてきた3つのキーワード
今回のランキングからは、日本の神社がどのように広がってきたのか、大きく3つのパターンが見えてきます。
- 権力者との結びつき(朝廷・武家)
- 神仏習合のパワー
- 庶民の暮らしへの寄り添い
権力者との結びつき(朝廷・武家)
1位の八幡(武家の守護神)や2位の伊勢(皇室の祖神)、11位の春日(藤原氏の氏神)などは、時の権力者と強く結びつくことで、その信仰を全国へと広げました。
まさに日本の歴史のメインストリームを歩んできた神々と言えるでしょう。
神仏習合のパワー
5位の熊野や7位の祇園、9位の日吉など、TOP10にも数多くランクインしたのが、仏教と融合した「権現」や「天王」を祀る神社です。
日本の神様と大陸から来た仏様がタッグを組む「神仏習合」というダイナミックな現象が、いかに人々の心を掴み、信仰を広げる原動力となったかが分かりますね。
庶民の暮らしへの寄り添い
4位の稲荷(商売繁盛)や12位の愛宕(防火)、21位の恵比寿(大漁・福の神)などは、人々の「豊かになりたい」「安全に暮らしたい」という切実な願いに応えることで、「草の根」的に信仰を広げてきました。
私たちの生活に最も身近な神々と言えるかもしれません。
ランク外にもいる!忘れてはならない重要な神々
もちろん、今回の「数」によるランキングだけが神社の価値を決めるものではありません。
ランキングには登場しなかったものの、日本の信仰を語る上で欠かせない、非常に重要な神社も存在します。
例えば、縁結びの神様として絶大な人気を誇り、旧暦10月には全国の神々が集まるサミットが開かれる島根の出雲大社(大国主神)。
日本最古級の神社とされ、本殿がなく山そのものをご神体とする奈良の大神神社(大物主神)。
「お伊勢参らばお多賀へ参れ」と謡われた滋賀の多賀大社(イザナギ・イザナミ)
など、その影響力や歴史の深さではTOP10にも引けを取らない神社は数多くあります。
今回のランキングは、あくまで日本の神社の世界を知るための一つの「入り口」です。
この記事をきっかけに、ぜひあなたも近所の神社に足を運んでみてください。
その神社の名前から系統を調べ、「ああ、ここは武士に愛された八幡様なんだな」「ここは商売繁盛のお稲荷さんか」と思いを馳せてみる。
そうすれば、今まで何気なく通り過ぎていた鳥居の向こうに、壮大な歴史と人々の祈りが息づく、深く豊かな世界が広がっていることに気づくはずです。
あなたの神社巡りが、今日からもっと楽しく、実り多いものになることを願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。








ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません