湯の川温泉発祥の地 湯倉神社 参拝 2022-04-26

湯倉神社は函館市湯の川地区、2本の道道が交差する少し小高い丘の上に鎮座する神社さん。
北海道三大温泉郷の一つといわれる湯の川温泉発祥の地といわれます。
このページでは、2022年4月26日に湯倉神社を参拝した時の記録を記しています。
湯倉神社 概要
| 住所 | 〒042-0932 北海道函館市湯川町2丁目28番地1 | ||
| 駐車場 | 神社裏手に車両の出入り口。未舗装で約100台分。 | ||
| 社務所 | 08:30~18:00 | ||
| 電話 | 0138-57-8282 | ||
| 例祭日 | 9月8日 | ||
| 旧社格 | 村社 | ||
| 所属 | 北海道神社庁 | ||
| 摂社・末社 | 豊受稲荷神社 日吉神社 | ||
| 公式サイト | 湯倉温泉ホームページ | ||
| 創建 | 元和3年(1617年) | ||
湯倉神社 鎮座地マップ
湯倉神社のご祭神
ご祭神
大己貴神(おおなむちのかみ)
少彦名神(すくなひこなのかみ)
倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
出雲大社に祀られ国土開発・経営を行った国造りの神である「大国主神」の別名。北海道を開拓し、社会を築くために欠かせない神様として開拓三神の一柱として祀られる。
表記:大那牟遅神 大穴牟遅神 など
別名:八千矛神(やちほこ-)葦原色許男(あしはらのしこを)宇都志国玉神(うつしくにたま-)など多数
大国主神と共に国土を開拓したことから開拓三神の一柱として北海道に祀られた神。温泉の神、医療の神、酒造の神の側面も。
稲に宿る神秘的な精霊の意で、稲の精霊を神格化した神。
稲荷神社のご祭神で古事記に記される宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と同神。
湯倉神社のご由緒
(湯倉神社境内の由緒板から)
この地に五五〇年も前に温泉が発見され、
キズついた熊が入っていたという伝説があり、
昔の人は湯は神様からの授りものとして元和
三年(一六一七年)ころより湯座に薬師様を
祭っていた。 承応二年(一六五三年)松前千勝
丸(のちの九代藩主高広公)難病のおり、
母清涼院が夢告でこの湯の存在を知り湯治して
全快したので清涼院は喜んで翌年に社殿を改築、
薬師様(五寸四分)と唐金作りの鰐口(径六寸三分)
とを献納した。
後当神社は広く世に知られるようになった。
写真でバーチャル参拝
鳥居をくぐり参道を歩き、手水舎で身を清め拝殿の前で参拝するまでの様子を、写真のスライドショーにまとめました。
全部見ると本当に参拝した気分になれるかも・・・😊
参拝日:2022年4月26日(火曜日)午前9時頃
湯倉神社 神兎(なでうさぎ)
拝殿のすぐ右手には湯倉神社名物(?)神兎(なでうさぎ)が鎮座。

なぜ「うさぎ」?という方
「大己貴命(別名 大国主命)」と「うさぎ」
神兎の案内看板から
ご祭神の大己貴命(大国主命)と「うさぎ」は御神縁深く、神話「因幡の白うさぎ」において、過ちを犯し体に傷を負った「うさぎ」が、大神様のご慈愛を受け、健やかなる体に蘇り、悪しき心をも改心されたと伝えられており、依頼、『吉報』を伝える芽出たい「神獣」とされております。

御加護の受け方は下を参照してください。
「神兎(なでうさぎ)」
神兎の案内看板から
神話「因幡の白うさぎ」に因み、ご祭神の御神徳を広くご参拝の皆様にお受けいただきたいと願い、当社創建360年(平成二十六年)を記念しご神前に設置致しました。
拝殿正面にて参拝された後、御自身のお願い事を記念しながら「うさぎ」を撫でて、宏大無辺なる大神様の御加護をいただきましょう
ギャラリー
狛犬 (鳥居前)
鳥居前に鎮座する狛犬です。


狛犬(参道途中)
参道の途中に鎮座する”筋骨隆々”の狛犬!


えぞみくじ イカすおみくじ
えぞみくじとは「北海道ご当地おみくじシリーズ」
道内で繋がりのある神職さんたちが、地元の名産や魅力あるものをモチーフにおみくじを作ろうと始めたもの。おみくじと一緒に地元の名産品などをモチーフにしたかわいい紙製の張り子が添えられています。
湯倉神社のえぞみくじは
イカすおみくじ
張り子のモチーフは函館名物「イカ」です。ネーミングもイカしてます。
この日は、社務所の右側に目立つ幟の下に置かれていました。


備え付けの釣り竿で釣り上げます。(コロナ禍で釣り竿が使えない期間があったようですが・・・)


「イカすおみくじ」は白とゴールドの2色ありました。
中に赤い「一年安鯛」というおみくじも混ざっていましたが、こちらはえぞみくじではないようです。
湯倉神社 御朱印情報
湯倉神社の御朱印は社務所でいただくことができます。
(社務所は拝殿に向かって参道の左側にあります)

御朱印と一緒に湯の川温泉の入浴剤をいただきました。
末社の御朱印はないそうです。
湯倉神社の末社
湯倉神社の境内には、豊受稲荷神社と日吉神社の2社が末社として鎮座しています。
せっかくですので、こちらの2社にも参拝させていただきます。
(なお、末社2社の御朱印についてはありません)
豊受稲荷神社
湯倉神社拝殿の右手に建つ「神兎(なでうさぎ)」の向こう側に、たくさん赤い鳥居が見えるので場所はすぐにわかるはずです。
簡単にスライドショーにまとめました。
ご祭神について特に記載はありませんでしたが、稲荷神社なので倉稲魂神なのではないかと想像します。
日吉神社
日吉神社は、滋賀県大津市の「日吉大社」を総本社とする神社になります。
日吉神社のご祭神
ご祭神
大山咋神(おおやまくいのかみ)
大己貴神(おおなむちのかみ)
日本神話の山の神。古事記には「近江国の日枝山(後の比叡山)および葛野(現京都市)の松尾に鎮座し・・・」とあり、日吉大社と松尾大社のご祭神。上賀茂神社のご祭神「賀茂別雷神」と同じ神さまともいわれる。
別名:山末之大主神(やますえのおおぬしのかみ)
出雲大社に祀られ国土開発・経営を行った国造りの神である「大国主神」の別名。天智天皇の大津京遷都の際、大津京鎮護のため大和国大神神社の祭神・大物主神(=大己貴神)を勧請して以来、日吉大社のご祭神となる。
日吉神社の御由緒
(境内の由緒書から引用)
古事記上巻にも記されている、滋賀県大津市坂本
に鎮座の旧官幣大社「日吉大社」が御本社です。
明治初期に大阪の「鴻池」が入植者約五十人を伴い
来道し、開拓を始めるにあたって、「日吉大社」の
御分霊を祀る「社」を日吉町一円の守り神として、現在
の日吉町四丁目に建立しました。爾来、日吉町の
「産土神」として篤い信仰を集めていましたが、時代と
ともに数回に亘る移転を余儀なくされ、昭和四十五
年には道路の新設拡幅工事にあたり、湯倉神社の境
内に鎮座することとなり、現在に至っています。
日吉神社は本殿左側奥の駐車場の一角に鎮座しています。
日吉神社ギャラリー
コンパクトですが鳥居も社殿もあり、古くから地元の崇敬が篤いことがうかがえます。




狛犬さんも鎮座しています。


例祭日は9月20日。
こちらの日吉神社は、明治時代の北海道開拓会社「開進社」によって勧請されたそうです。
以前は日吉と書いて「ひえ」と呼ぶことが多かったそうですが、今は「ひよし」で統一されています
湯倉神社 雑感
ご神木
樹齢370年以上といわれるイチイの木。このご神木は函館市の保存樹にも指定されているそうです。
大黒様の開運小槌とみくじ
神輿殿なかに、大黒様の像と開運小槌が並んでいました。



さくら
さくらには少し早い時期だったかもしれませんが、所々で目の保養をさせてもらいました。


最後に
湯倉神社参拝の記録でした。
大黒さんの像など所々に神仏習合の名残を感じながらも、今風の神兎(なでうさぎ)や北海道弁のえぞみくじなどあり、楽しい参拝となりました。
平日だというのにたくさんの人が入れ替わり立ち替わり参拝していたのも印象的。地元の人に親しまれている神社さんなんですね。
たまたま中学校の生徒さんが、課外授業(?)で拝殿やご神木など調べている様子を見て、ほっこりしました。





























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