乙部八幡神社(乙部町)参拝 2022-04-24

乙部八幡神社は乙部町の中心に近い国道229号線沿いに鎮座する神社です。
創建は1601年といいますから、徳川家康が江戸幕府を開く前からあるんですね。
このページでは、2022年4月24日に乙部八幡神社を参拝した時の記録を記しています。
神社の正式名称は「八幡神社」ですが、ここでは地名を付けて「乙部八幡神社」で統一しています。
神社概要
| 住所 | 〒043-0102 爾志郡乙部町字元町254番地 | ||
| 駐車場 | 境内左隣の一軒をはさんで2台ほどのスペース | ||
| 社務所 | 一の鳥居の右手 | ||
| 電話 | 0139-62-2055 | ||
| 例祭日 | 8月15日 | ||
| 旧社格 | 郷社 | ||
| 所属 | 北海道神社庁 | ||
| 摂社・末社 | 滝之神社 | ||
| 公式サイト | なし | ||
| 創建 | 慶長6年(1601年) | ||
鎮座地マップ
ご祭神
ご祭神
誉田別命(ほんだわけのみこと)
豊玉比古命(とよたまびこのみこと)
言代主命(ことしろぬしのみこと)
瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)
宇気母智命(うけもちのみこと)
大山祇命(おおやまつみのみこと)
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
第15代応神天皇のこと。
第14代仲哀天皇の第4皇子。母は神功皇后。後に八幡信仰と結びつく。
表記:品陀和気命など
別名:大鞆別命(おおともわけのみこと)、品太(ほむた)天皇など
日本神話の海の神、日本書紀の海幸・山幸神話に登場する海神(わたつみのかみ)のこと。
表記:豊玉彦命 豊玉毘子命など
別名:綿津見神 和多都美神 海神 少童命など
日本神話の神。大国主の御子神。えびす神として全国のえびす神社に祀られることもある。
表記:事代主神など
別名:八重事代主神など
神道の大祓詞(おおはらえことば)に登場する水神、祓神。記紀神話には登場しない。
島根県出雲大社の参拝前にお参りする「祓の社」に祀られる四柱の中の一柱。
表記:瀬織津比咩・瀬織津比売・瀬織津媛など
日本神話の女神。日本書紀の食物起源の神話に登場。食物神である宇迦之御魂神と同一視され、稲荷神社に祀られることもある。(「うけ」は食物を意味する)
表記:保食神など
日本神話の山の支配神。
別名:大山津見神・大山積神・和多志大神・酒解神など
伊弉諾尊・伊弉冉尊の御子神(古事記)
木花咲耶姫など記紀神話に登場する娘が多数
乙部八幡神社のご由緒
社伝によると、宇田遠江守師長他3名の従者が戦に敗れ船で乙部に逃れてきた際、飢えと疲労が甚だしかったので人家を探していたところ、夜に輝く光を見て人家と思い近寄ったがそれは月桂樹の老木の木瘤で、この不思議な木に祈願し人家の所在地を占ったところ、西南の方角に人家を発見し飢餓より救われたので、後日その老木の神徳に感謝し木の根元に塚を建て八幡大神を奉斎、この地に定住したという。慶長6年(1601)5月15日、住民が増加してきたので社殿を建立し岡山八幡宮と称した。
乙部八幡神社 由緒から(赤字は管理人)
宝永年間(1704〜1711年)、人口の増加と共に飲料水が不足したため村人らが社頭に集まり祈願すると37日目に本殿の近くから清水が噴き出し、人々は「信心の水」また「八幡様の水」と呼び神の恵みに感謝したという。
文久元年(1861)9月の強風の夜に村の一角より出火、本殿を残して総て焼失、貴重な諸記録も失う。明治9年(1876)10月16日に郷社に列せられ、同11年(1878)に拝殿を再建する。明治43年(1910)恵比須神社3社と滝ノ神社、翌44年(1911)海童(わたつみ)神社を合祀、大正元年(1912)12月14日神饌幣帛料供進神社に指定される。昭和21年宗教法人となる。平成9年(2007)8月7日豪雨による土砂崩れで本殿が全壊、幣殿に御神璽を仮遷座した。
写真でバーチャル参拝
鳥居をくぐり参道を歩き、手水舎で身を清め拝殿の前で参拝するまでの様子を、写真のスライドショーにまとめました。
全部見ると本当に参拝した気分になれるかも・・・😊
参拝日:2022年4月24日(日曜日)
天気がよくとても気持ちが良かったのですが・・・
社殿が海の方を向いていて(北向き)写真撮影にはきびしい逆光だったのがちょっと残念!
ギャラリー
参拝を済ませたあとは境内を散歩します。
といっても、こちらの境内はそれほど広くないのであっという間に終わってしまいました。
狛犬


向かって左が阿形(子取)、右が吽形で通常とは反対の並び。
阿形の子が尻上がりなのが珍しいかも・・・
社殿の彫刻
社殿をより重厚なものに感じさせてくれるのは、社殿に施された彫刻にあると思います。
また拝殿の屋根には鯱まで飾られていました。





本殿の裏に登ってみた
本殿を撮影していると、後ろの斜面に階段があることに気づきました。
何があるのか登ってみると・・・
何もありませんでしたが、何かがかつてあった痕跡がありました。末社さんなどが建っていたのかもしれません。
振り返ると本殿と拝殿の屋根越しに、まだ雪がかぶった山並みを見ることができました。
八幡さんの水
乙部八幡神社といえばやはり「八幡さんの水」。
乙部町内に5ヶ所ある「生命の泉」と呼ばれる自然湧水を活用した災害時用の給水施設の一つ。
「八幡さんの水」は宝永年間から湧き出た湧水を使い、北海道南西沖地震後の平成10年に完成したそうです。




普段から町民の憩いの場として楽しめるようになっているようです。
乙部八幡神社 御朱印情報
御朱印は社務所でいただけます。

また兼務社の花磯諏訪神社と連理の木「縁桂」の御朱印をいただくことができます。
最後に
乙部八幡神社の参拝記録でした。
ご祭神について補足。
北海道神社庁のホームページでは誉田別命・豊玉比古命・言代主命・瀬織津姫命・宇気母智命の5柱のご祭神が書かれていますが、社務所で由緒が書かれた紙をいただいた時に、大山祇命・菅原道真公もあわせてお祀りするようになったことを伝えられました。
本殿裏の高台にあったのは新たに祀られた2柱の神さまに関係するものだったのかもしれません。北海道神社庁のホームページには境内外末社として「天満宮神社」が書かれています。






















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