【初心者ガイド】日吉信仰ってなんだ?神猿(まさる)が可愛い日吉大社の見どころと歴史を巡る旅

神社巡りの新しい扉、開いてみませんか?
狛犬 や、お稲荷さんのキツネ、奈良のシカ・・・。
神社には、神様のお使いとされる可愛い動物たちがたくさんいますよね。
では、「お猿さん 」がシンボルの神社と聞いたら、どこを思い浮かべますか?
もしかしたら、東京のビジネス街に静かに佇む「日枝神社」を思い出す方もいるかもしれません。
「 日吉 神社」や「 山王 さま」という名前を聞いたことがある方もいるでしょう。
でも、
- 「一体どんな神様なの?」
- 「なんでお猿さんなの?」
と聞かれると、意外と知らないことが多いのではないでしょうか。
実はこの神社グループ、ただならぬ歴史を持っているんです。
かの有名な織田信長や徳川家康といった天下人たちが深く関わり、日本の歴史を動かしてきた、まるで大河ドラマのような壮大な物語が隠されているとしたら・・・?
この記事では、そんな知的好奇心をくすぐる「 日吉信仰 」の魅力を、神社に興味を持ち始めたあなたに向けて、ゼロから徹底的に解説します!
読み終わる頃には、きっとあなたも「山王さん」と神猿さんに会いたくてたまらなくなるはず。
さあ、ミステリアスで面白い信仰の世界へ、一緒に出発しましょう!✨
お猿さんが神使い?日吉信仰3つのキホン
「神社の主役は神様だけど、動物がシンボルになっているところって多いよね?」
そうなんです!特に「お猿さん 」がシンボルと聞いてピンとくるのが、今回ご紹介する「 日吉信仰 」の世界です。
全国にたくさんのファンを持つこの信仰、実はとっても奥が深くて面白いんですよ。
まずは「これだけは知っておきたい!」という3つの基本ポイントから、一緒に見ていきましょう!

日吉の神様「山王さん」は二柱の最強コンビ
日吉信仰の神様は、親しみを込めて「 山王 さん」と呼ばれています。
でも実はこの山王さん、一柱の神様ではありません。中心となっているのは、二柱の神様による最強コンビなんです!
大山咋神
古くから比叡山に鎮まる、いわば「地元の神様」。
山のすべてを司る、頼れる存在です。
大己貴神
約1300年前、都が近くに移ってきたときに奈良からお迎えした、いわば「都から来たエリート神様」。
縁結びで有名な出雲大社の神様「 大国主神 」と同じ神様でもあります。
この二柱の神様がタッグを組んで、人々を守ってくださっているんですね。
総本宮の日吉大社では、地元の神様である大山咋神を「東本宮」に、エリート神様である大己貴神を「西本宮」にお祀りしています。
このツートップ体制が、日吉信仰のパワーの源なんです✨
最強の神使い「神猿」と庚申信仰
日吉信仰を語る上で絶対に欠かせないのが、神様のお使いであるお猿さんです。
日吉大社では、猿は特別な存在として「神猿」と書いて「まさる」さんと呼ばれています。
この「まさる」という名前には、
- 「魔が去る(まがさる)」
- 「何事にも勝る(まさる)」
という、とっても縁起のいい意味が込められているんです!
だから、魔除けや勝運のシンボルとして、昔から大切にされてきました。
さらに面白いのが、「見ざる・言わざる・聞わざる」で有名な「 庚申 信仰」とのつながり。
庚申信仰でも猿は悪事を退けるシンボルとされていて、「猿は魔を祓う」という共通のイメージから、二つの信仰は深く結びついていきました。
日吉の神猿さんは、まさに最強の助っ人なんですね!
ここが総本宮!全国に広がる「日吉大社」
さて、このユニークな日吉信仰、そのすべての始まりの場所が、滋賀県大津市にある「 日吉大社 」です。
なんとその歴史は約2100年前までさかのぼるという、日本でも有数の古社!
そして、あなたの街にあるかもしれない「日吉神社」「日枝神社」「山王神社」の全国約3,800社の総本宮(トップ・オブ・トップ!)でもあるんです。
特に重要な役割だったのが、都(京都)の「 鬼門 」を守ること。
鬼門とは北東の方角のことで、昔から災いがやってくる不吉な方角とされていました。
日吉大社はその鬼門をガッチリとガードする、国家鎮護の超重要拠点だったのです。
この「方角の災いを防ぐ」という役割が、今も続く「 方除け 」のご利益につながっていくんですね!
さあ、基本がわかったところで、次は日吉信仰がどうやってこれほど有名になったのか、そのドラマチックな歴史をのぞいてみましょう!
なぜ有名に?日吉信仰のドラマチックな歴史
日吉信仰がどうしてこんなに有名になったのか、その秘密はまるで大河ドラマのような波乱万丈の歴史にありました。
神様の世界も、出会いやピンチの連続なんです。
ここからは、日吉の神様がスターダムにのし上がるまでの、ドラマチックな道のりをたどってみましょう!

歴史を動かした延暦寺との最強タッグ
日吉の神様の運命を大きく変えたのが、平安時代に現れた一人の天才僧侶、 最澄 との出会いでした。
日本の仏教をアップデートするため、最澄は日吉大社が鎮座する比叡山に一大トレーニングセンター「延暦寺」を建立します。
そのとき、最澄はこう考えました。
「この素晴らしい土地には、きっと素晴らしい地元の神様がいらっしゃるはず。ご挨拶をして、仏教を守る公式ガードマンになっていただこう!」
こうして日吉の神様は、天台宗の総本山・延暦寺の守護神という超重要な役割を担うことになります。
この時から、神様と仏様が力を合わせたハイブリッドな存在「 山王権現 」とも呼ばれるようになりました。
延暦寺が日本の仏教の中心地として発展するにつれて、その守護神である日吉の神様の知名度もぐんぐんアップ!まさに最強タッグの結成が、日吉信仰を全国区へと押し上げたのです🤝
信長に焼かれても復活!天下人に愛された神様
順風満帆に見えた日吉信仰ですが、戦国時代に最大のピンチが訪れます。
かの有名な織田信長による「比叡山焼き討ち」です。
延暦寺と一体だった日吉大社も例外ではなく、美しい社殿はすべて焼き払われ、灰になってしまいました・・・。
しかし、物語はここで終わりません!
信長の死後、天下人となった豊臣秀吉が「日吉の神様は、わが国の宝だ!」と、見事に社殿を復活させます。
さらに、江戸幕府を開いた徳川家康も日吉信仰を深くリスペクト。
特に家康の右腕だった高僧・ 天海 は日吉の大ファンで、「江戸城の守りも、ぜひ日吉の神様にお願いしたい!」と、城の中に神様をお迎えしたほどです。
絶望的な状況から、時のトップリーダーたちに愛されて劇的な復活を遂げた日吉の神様。
この不屈のストーリーこそ、多くの人々を惹きつける魅力の一つなのかもしれませんね。
東京「日枝神社」も!全国に広がる山王ネットワーク
家康が江戸城に祀った日吉の神様は、のちに城の外に移され、現在の東京・赤坂「日枝神社」となりました。
このように、日吉信仰は総本宮である日吉大社から全国へと広がっていきました。その広がり方は、まるでフランチャイズ展開のよう!
- パターン①:延暦寺の領地(荘園)が増えるたびに、その土地の守り神としてセットで祀られる
- パターン②:お城を建てる武将たちが、鬼門封じのエキスパートとして分霊(ぶんれい)をお迎えする
こうして、「日吉神社」「日枝神社」「山王神社」という名前の神社が、北は東北から南は九州まで、日本中に誕生したのです。
もしかしたら、あなたの街の神社も、実は日吉ファミリーの一員かもしれませんよ。そう思うと、なんだかワクワクしてきませんか?
神と仏が一緒に?日吉信仰のミステリアスな魅力
「神社なのにお寺っぽい雰囲気もある…?」
日吉系の神社を訪れると、そんな不思議な感覚になるかもしれません。
それもそのはず、日吉信仰は延暦寺とのタッグの中で「神様と仏様はもともと仲間なんだ!」という、とってもユニークな世界観を育んできたからです。
ここからは、そんな神仏ハイブリッドな日吉信仰ならではの、ミステリアスな魅力に迫ってみましょう!

てっぺんに△の屋根?独特な「山王鳥居」の秘密
日吉系の神社でまず注目してほしいのが、入口にある鳥居です。よく見ると、普通の鳥居とはちょっと違う、とっても個性的な形をしています。
一番上の横棒(笠木)の上に、なんと 三角形の屋根(破風) が乗っているんです!
これは「 山王鳥居 」と呼ばれる特別なスタイル。
一説には、この三角形は仏教の世界観を表しているとも言われ、「ここは神様のエリアであり、仏様の世界でもあるんですよ」というサインなんです。
まさに神道と仏教ががっちり握手したシンボルですね。この鳥居をくぐるだけで、日吉信仰の奥深い世界に一歩足を踏み入れた気分になりますよ。
東京の日枝神社でも見ることができるので、ぜひチェックしてみてください!
神様のマンション?国宝「日吉造」のユニークな建築
日吉大社の本殿は、建築マニアも唸る超レアな様式で建てられています。
その名も「 日吉造 」。
国宝にも指定されているこの建物を、よーく観察してみると面白い発見があります。
普通の神社建築と違い、床下が少し高くなっていて、実はそこにもう一つ「 下殿 」と呼ばれる隠れ部屋のような空間があるんです。
かつて神様と仏様が一緒に祀られていた時代、
- 上の階(本殿):神様のお部屋
- 下の階(下殿):仏様(本地仏)のお部屋
という、まるで「神様専用マンション」のような二階建て構造になっていたのです!
神様と仏様が同じ建物の中で、上下階に住んでいたなんて、なんともユニ-クで面白いですよね。
明治時代に神と仏は分けられましたが、この建物自体が、かつての仲良しな関係を今に伝える貴重な証人なんです。
神は仏の仮の姿?「山王権現」という考え方
そもそも、なぜ神様と仏様がこんなに仲良しだったのでしょうか?
そのカギとなるのが「 山王権現 」というキーワードです。
これは「 本地垂迹説 」という考え方に基づいています。ちょっと難しい言葉ですが、簡単に言うと、
「仏様(本地)が、私たち日本人を救うために、仮の姿(垂迹)である日本の神様として現れた」
というスーパー解釈なんです!
この考え方によって、日吉の神様である「山王さん」は、仏様が変身した「権現様」として崇められるようになりました。
- 西本宮の神様(大己貴神)の正体は → お釈迦様
- 東本宮の神様(大山咋神)の正体は → 薬師如来様
といった具合に、それぞれの神様に「本当の姿」である仏様が設定されていたんですね。
神様も仏様も、呼び名や姿が違うだけで、人々を救いたいという思いは同じ。
そう考えた昔の日本人の、柔軟な発想には驚かされますよね!
天下の奇祭!熱気あふれる「山王祭」
日吉信仰のエネルギーを肌で感じるなら、絶対に外せないのが年に一度の大イベント「 山王祭 」です!
滋賀県が誇る「湖国三大祭」の一つに数えられ、その歴史はなんと1200年以上!
「天下の奇祭」とも呼ばれるこのお祭りは、ただのパレードではありません。神様の壮大なドラマを描く、一大エンターテインメントなんです。
さあ、熱気あふれる山王祭の世界をのぞいてみましょう!

別名はケンカ祭り?神様の結婚と誕生を描く神事
山王祭のクライマックスは、4月中旬に迎えます。
そのハイライトは、まるでアクション映画のように激しく、そしてロマンチックなんです。
まず、祭りの見せ場の一つが、夜の暗闇の中で行われる「 午 の神事」。
山の神様である大山咋神が、麓の女神様・ 鴨玉依姫神 と結婚するために、お神輿に乗って山の急坂を一気に駆け下ります!
松明の炎だけが揺れる中、荒々しく担がれるお神輿の迫力は圧巻です。
そして、その翌日の夜には「 宵宮落 とし」が待っています。
これは、二柱の神様の間に新しい神様(若宮)が誕生するシーンを描いたもの。
お神輿を激しく揺さぶり、地面に何度も叩きつける様子は、まさに母の陣痛そのもの!
その激しさから「ケンカ祭り」とも呼ばれるほど。ド迫力の音と熱気に、見ているこちらも思わず力が入ります。
神様の結婚と出産という、生命のドラマをダイナミックに表現する。これが山王祭が「奇祭」と呼ばれる理由なんです!
神様が船で湖上へ!琵琶湖を渡る優雅な神事
激しい神事だけが山王祭の魅力ではありません。静かで優雅な一面もあるんです。
祭りのメインの日には、なんと7基ものお神輿が専用の船「 御座船 」に乗り込み、日本一の湖・琵琶湖をクルージングします!
湖の上を優雅に進む船団の姿は、まるで平安時代の絵巻物のよう。湖岸からは、対岸の神社から神様へのご馳走(お供え物)が届けられる儀式も行われます。
「動」の激しさと「静」の優雅さ。
このコントラストが、山王祭をより一層ドラマチックにしているんですね。神様もたまには、湖の上でのんびりしたいのかもしれませんね。
江戸っ子も熱狂した東京「山王祭」とのつながり
「山王祭」と聞いて、「あれ、東京のお祭りじゃなかったっけ?」と思った方もいるかもしれません。
大正解です!
徳川家康によって江戸城の守り神となった日吉の神様(現在の日枝神社)のお祭りも、同じく「山王祭」と呼ばれています。
江戸時代には、将軍様もご覧になる幕府公認の公式行事「天下祭」として、江戸中の人々が熱狂しました。
現在も、東京の山王祭は「日本三大祭り」や「江戸三大祭り」の一つに数えられるビッグイベント。
そのルーツをたどれば、滋賀の雄大な自然の中で行われる日吉大社の山王祭に行き着くのです。
時代や場所を超えて、同じ名前のお祭りで人々が盛り上がる。これも、日吉信仰のネットワークの広さと歴史の深さを感じさせてくれますね!
参拝が100倍楽しくなる!日吉大社の見どころ
さあ、日吉信仰の歴史や魅力を知ったところで、いよいよ総本宮・日吉大社へ参拝に出かけましょう!
広大な境内には、見どころがたくさん。ただ何となく歩くだけではもったいない!
事前にチェックポイントを押さえておけば、参拝の楽しさが100倍アップすること間違いなしです。

運気を変える!最強の「方除け・厄除け」スポット
- 「最近、なんだかうまくいかないな・・・」
- 「新しい環境で心機一転したい!」
そんな風に感じているなら、日吉大社はあなたのためのパワースポットです。
かつて都の鬼門を守った歴史から、日吉の神様は「 方除け ・厄除け」のスペシャリストとして絶大な信頼を集めてきました。
- 引越しや家の新築で、悪い方角が気になる時
- 旅行や出張で、安全を願う時
- 転職や入学で、新しい環境での幸運を祈る時
など、人生のあらゆる転機で降りかかる方角の災いを祓い、進むべき道を明るく照らしてくださいます。もちろん、厄年の厄祓いにもぴったり。
境内では「方除け守」や、自宅の気になる場所に撒く「お清めの砂」もいただけます。
ここでしっかりお参りして、運気の流れをグッと良い方向に変えちゃいましょう!
境内の主役!いろんなポーズの「神猿」さん探し
日吉大社に行ったら、ぜひチャレンジしてほしいのが「 神猿 さん探し」です!
境内のいたるところに、神様のお使いであるキュートなお猿さんが隠れています。
- 西本宮楼門の屋根の下で、四隅を支える「 棟持猿 」
- おみくじを抱えた、かわいい陶器の「神猿みくじ」
- 本殿やいろんな建物の彫刻
など、探してみると本当にたくさん!それぞれ表情やポーズが違って、見ているだけで心が和みます。
まるで宝探しのように境内を散策しながら、「あ、ここにもいた!」と見つける楽しみは格別ですよ。
あなたのお気に入りの神猿さんを、ぜひ見つけてみてくださいね。
心も整う。国宝の社殿と豊かな自然のパワー
日吉大社のもう一つの魅力は、なんといってもその場の空気感です。
一歩足を踏み入れると、樹齢数百年はあろうかという杉の木立が迎えてくれ、境内を流れる大宮川の清らかな水の音が耳に心地よく響きます。
国宝に指定されている東西本宮の社殿は、朱塗りが美しく、凜としたたたずまい。
ユニークな「日吉造」の形を眺めているだけでも、心がスッと静まっていくのを感じるはずです。
木漏れ日の中をゆっくりと歩いていると、日々の悩みやストレスが洗い流されていくよう。
神様にご挨拶するのはもちろんですが、この豊かな自然の中で深呼吸をして、心と体をリフレッシュする時間も大切にしてみてください。
最高のデジタルデトックスになりますよ。
参拝前にチェック!日吉大社を楽しむQ&A
「日吉大社のこと、だいぶ詳しくなった!よし、行ってみようかな…?」
そう思ってくださったあなたへ。
最後に、参拝初心者が気になるギモンをQ&A形式で解決します。
これさえ読めば、もう準備は万端です!

Q1. 御朱印はいただけますか?
A. はい、いただけます!
参拝の記念に人気の御朱印。
日吉大社では、西本宮と東本宮の近くにある 授与所 でいただくことができます。
日吉大社オリジナルの御朱印帳も用意されているので、まだ持っていない方も安心してくださいね。
神猿さんの印が押された、とっても可愛いらしい御朱印は、きっと素敵な思い出になりますよ。
参拝を終えたら、ぜひ授与所に立ち寄ってみてください。
Q2. アクセスはどうすればいい?
A. 電車が便利です!京都からのアクセスも抜群ですよ。
日吉大社へのアクセスは、公共交通機関がおすすめです。
- JR湖西線:「比叡山坂本駅」から徒歩約20分、またはバスで約5分
- 京阪石山坂本線:「坂本比叡山口駅」から徒歩約10分
特に京阪の駅からは、昔ながらの門前町の雰囲気を楽しみながら歩いて向かうことができます。
京都駅からはJRで約17分とアクセスも良いので、京都観光とセットで訪れるのも最高のプランです!
もちろん、駐車場もあるので車での参拝も可能です。
Q3. 基本的なお参りの作法は?
A. 大丈夫、シンプルです!大切なのは感謝の気持ちです。
初めての神社、少し緊張しますよね。でも、基本的な作法は意外とシンプル。以下の流れを覚えておけばバッチリです!
- 鳥居をくぐる前に、ペコリと一礼。
「おじゃまします」の気持ちで、神様のエリアに入ります。 - 手水舎(てみずや)で心と体を清めます。
①ひしゃくで水を汲み、左手→右手の順に清めます。
②左手に水を受け、その水で口をすすぎます。
③最後に、ひしゃくの柄を水で流して元の場所に戻します。 - 拝殿に着いたら、いよいよお参りです。
①お賽銭をそっと入れ、鈴を鳴らします。
②**「二拝二拍手一拝(にはい にはくしゅ いっぱい)」**
(2回深くお辞儀 → 2回手をたたく → 最後にもう1回深くお辞儀)
完璧にできなくても大丈夫!一番大切なのは、神様への感謝の気持ちや、素直な願いを伝えることです。
まずはメインである西本宮と東本宮の両方にお参りしてみてくださいね。
おわりに:日吉信仰にみる日本の心

ここまで、日吉信仰の魅力的な世界を一緒に旅してきました。いかがでしたでしょうか?
神様のお使いである可愛いお猿さん、比叡山延暦寺との最強タッグ、そして信長に焼かれてもなお復活したドラマチックな歴史。
日吉の神様「山王さん」の物語は、知れば知るほど面白く、私たちにたくさんのことを教えてくれます。
特に興味深いのは、神様と仏様が手を取り合って人々を見守ってきた「神仏習合」という考え方です。
「違うものだからダメ」と排除するのではなく、「どちらも素晴らしいものだから、一緒に力を合わせよう」と受け入れる。
この柔軟で、大らかな心こそ、日本人が古くから大切にしてきた精神なのかもしれません。
日吉大社に一歩足を踏み入れると、国宝の社殿の荘厳さだけでなく、清らかな水の音や木々のささやきが、私たちを優しく包み込んでくれます。
そこは、神様も仏様も、そして自然も人も、すべてが一体となって祈りを捧げてきた特別な空間です。
もしあなたがこの記事を読んで少しでもワクワクしたり、心が動かされたりしたなら、ぜひ一度、日吉大社や、お近くの「日吉・日枝・山王神社」に足を運んでみてください。
鳥居の向こうで、神猿さんたちがきっとあなたを温かく迎えてくれるはずです。
そして、日吉の神様が持つ「魔を去り、すべてに勝る」パワーが、あなたの明日をより明るく照らしてくれることでしょう。
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